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よへなあじさい園における
  あじさいの育て方
加筆しました
鉢でも35輪の花と花芽を持っています
 
あじさいは育てにくい。なかなか花が咲かない。年々花が小さくなっていく。土は?、肥料は?、水やりは?と来園者の質問はたえません。
 鉢でも立派に花を咲かすことが出来ます。その見本をお見せし、育て方を紹介します。下の2つの鉢植えは、沖縄市で育てたものです。植えて3年目。一株で35輪の花を咲かす勢いです。以下の「1 鉢での育て方」通り植えて管理をすると誰でもこのように咲かすことが可能です。来年以降皆さんの成功体験をお聞かせいただければ幸いです。

 
鉢サイズ 直径 40p 深さ・20p
@ A
@プリマ A沖縄ビッグホワイト(仮称)

1** 鉢での育て方 **

@ 土づくり

 鉢植えは特に土づくりが大切です。我があじさい園のこれまでの試行錯誤の結果、最も良いと思われるのは、赤玉(中粒か大粒、もしくは両方の混合)と鹿沼土を5対5にブレンドした土(赤玉+鹿沼)を7に腐葉土3を混ぜ合わせたものです。間違いなく良い花を咲かせてくれます。ただ、鉢ものは植え替えが必要です。樹勢や花の咲き具合が悪くなってきたら植え替えをして下さい。

A 鉢の選定

 鉢は、広めの物を選ぶこと。あじさいは直根より横に根を張る性質をもっています。また、広い鉢に植えると、枝も横に広がり、花づきも良いように感じます。植え替えをする場合は、一回り広い鉢にした方がボリューム感のある花を咲かせてくれます。
B 鉢の置き場所
 あじさいは半日かげが良いと言われています。根付くまでは日陰に置くこと。根付いた後は、夏場は半日蔭、冬場は太陽があたる場所に置く。ただ路地植えの場合は、それ程神経質になる必要はないように思われるが、夏場は出来るだ西日を浴びる場は避けた方が良い。
 鉢植え、路地植えともに花が咲いているときは、直射日光に当てると日焼けが早く、花の命は短くなるため可能な限り直射日光は避けた方がよい。

C 施肥

 施肥は、油粕(粉でも固形でも良い)と牛糞等のたい肥を5対5にブレンドしたものを入れる。タイミングとしては、花が終わった後(7〜8月頃)のお礼肥料、11月頃、新芽が出る3月頃、と最低3回は入れること。それ以外に、出来るだけ開花を促進する液肥や固形肥料を与えた方が良い。

D 水やり

 水やりは、夏場は乾きが早く、場所によっては朝晩2回やる方が良い。冬は、基本的に乾き具合をを見ながらで良いが、2日に1回程度。

E 剪定

 花が咲き終わったら切り落とすことが必要。我が園では、枝ぶりの良いのは、花の下20センチのところから切り取り、挿し穂にしている。細い枝や古くなり花つきが悪くなった枝は、根本の方から思い切って剪定した方が良い。新芽が出てまた良い花が咲きます。


 
2 路地での育て方
(1) 殖やし方は?  挿し木で殖やします。

 花の終わったあとの枝を15〜20cm程度切り取り、苗床に挿し木します。苗床は中赤玉と中鹿沼土の混合土が良い。挿し穂は葉を3,4枚にし、その葉はを20〜30%程度の面積を残して先を切り落とす。挿し穂は約半分ほど土に差込み、根をしっかり固めることが肝心です。

(2) 1年程育てた後、移植します。
 あじさい畑には80cmから1mの間隔で植えるのが良い。よへなあじさい園では、雑草の繁茂を抑えることと、ブルーの花の密度を濃くするため、50〜60センチ程度と密埴していますが、木が成長した現在では狭すぎると感じています。

(3) 肥料は油粕(粉)と牛糞、みかん肥料の混合肥料を与えています。
 施肥は、花の終わった7月から8月、11月、更に花芽が出る3月頃に与える。それ以外に、樹勢を見ながら、勢いの良くないところには追加的に、CDU等の化学肥料を与えている。

(4) あじさいの手入れは 除草、施肥、水やり、剪定
(1)除草は、年間6〜7回ほどやっているが、次から次に生える雑草とは追っかけっこ。
(2)水やり あじさいは水好み。よへなあじさい園では100m.ほど低地に20トン+40トンのタンクを据付け強力なポンプで斜面の天ぺんまで送水し与えている。
(3)剪定は花の咲き終わった後に上記1のとおり行うが、木が小さい場合は花から下、5センチ程度のところで剪定すること。施肥は上記3のとおり。

** あじさいの色 **
 あじさいの色は基本的に土壌の性質によります。酸性土壌ではブルーの花、アルカリ性土壌ではピンクになります。ただ、アジサイの種類によっては同じ土壌でもピンクの花を咲かせる種類もあります。我が園はブルーの花がメインですが、最近ピンクの花を咲かせる種類もふやしています。元来、伊豆味の土はみかんなどの果物が良く実る赤土で土壌の性質は酸性です。所どころにピンクの花が咲いているが、木灰や、アルカリ性の肥料、久土石灰を混ぜてアルカリ性土壌に変えてピンクにしたものと、ピンクの花を咲かせる性質をもったものの2種類があります。 ただ、ピンクの性質をもった種類でも、さらに土壌の性質を変えると色の変化が起こります。人為的にアルカリにするには苦土石灰を混ぜるのが手っ取り早いが、やたらと苦土石灰の量を増やすと土壌が劣化してあじさいが育たなくなるリスクもありますのでご注意下さい。

 

 注意事項!

1 あじさいは冬(122月は完全に落葉します。枯れているわけではありません。枯れていると誤解をして管理を放棄したり切り捨ててたりする方がいるようですがご注意。

2 あじさいは、枝の先に花をつけます。従って、春先に剪定をすると花芽を失って咲きません。剪定時期は花が終わった後の7月頃が良い。

 

 左の写真は、12月から2月頃のあじさいの姿です。全く枯れ草ののようですが、完全に落葉した状態です。この間も、特に鉢植えは水遣りをしっかりやってくださいね


真冬でも咲く貴重種のあじさい

 他のあじさいが完全に落葉する真冬でも、われ関せずと咲き誇るあじさいがあります。(写真)
 四季咲きあじさいです。育てやすく、鉢でも上記の育て方にそって植えれば良く育ち、ほぼ年中花を咲かせてくれます。鉢を大きくすれば、1m程度にも伸び、沢山の花を咲かせます。
 伊豆味の弱酸性土壌では真っ白の花を咲かせるが、アルカリ度を高めると可愛いピンクの花にもなります。多くはありませんが、販売用の苗も準備してあります。

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